ぽめぇの暮らし

生きています

自慢の街、武蔵小杉1

「♫自慢の街、武蔵小杉、大好きな、武蔵小杉、住みやっすいったら武蔵小杉、東ー急スっクエっア♫」


 

 


この、可愛らしくもそこはかとなくマウンティングを匂わせる絶妙におかしなお歌は、何を隠そう我らが仮谷せいらちゃんが唄っておいでだ。
 

せいらちゃんをご存知でない方、tofubeatsなどと合わせて検索してみると素敵な曲に出会えるかもしれない。

 

 

これは私の住む街、武蔵小杉の駅にくっついた駅ビル【東急スクエア】の三周年記念ソングらしい。ちょっと前まで東急スクエアにいくと、この曲が無限リピートされていた。少し、脳にくる。
 
さて件の武蔵小杉だが、近年の住みたい街ランキングでは常に上位をキープし続けており、何やら盛り上がりを見せている。先ほどの歌の通り、住みやすさが売りなわけだが、具体的にどう住みやすいのか?考えてみた。だいぶ主観的な内容を含ませて、参考にできるかはあまり考えずにつらつら書いたが、この街に住む人や働く人の話を聞きかじると大体みな同じようなことを言っているし、あながち外れてもいないと思っている。矛盾していたり論点がズレたりしている箇所があるかもしれないが素人の日記なのでスルーしてほしい。
 
我々夫婦も、ピンポイントで「住みたい、武蔵小杉に、住みたいいい」と、うわ言のようにつぶやきながら(主に夫が)引越しを検討し、二年半ほど前、転職を機に雪国から移り住んできた。
 
その決め手となったのは、何を差し置いても利便性だった。
 
乗り入れ路線数は13路線とか厳密に言えば21路線とか言われている。つまり、電車で結構どこにでもどうやってでも、少ない乗り換えでいい感じに出掛けられる。
 
「どっか、とおくへいきたい」こんな詩的な願いも、武蔵小杉に住んでいればフラリと乗り込んだ電車が宇都宮まで連れて行ってくれたりするので、自分探しの旅をする人ごっこにはうってつけだ。ただし寝過ごしは結構な命取りとなる。
 
とは言え、電車を最も使用するのは通勤時だし、遊びに行くにしても決まり切った場所ばかりで、身近な都心部から出ることはほぼ無いので、別に「一本で前橋まで行けちゃううっ、ヒェェェアっ!!」みたいな喜びは、そんな無かった。
 
ただ旅行に行くときに成田エクスプレスが使えるのは熱い。お金をケチりたくば、エクスプレスじゃなくても普通の電車が成田まで連れていってくれる。
羽田は、と言うと、直通バスがある。熱い。
 
それから、渋谷や新宿も近いが同じくらい横浜も近い。これは大きなメリットだった。何故か。我々は横浜が好きなのだ。何故か。理由は別にない。「良く遊びに行く方面」的に、武蔵小杉はちょうどよかったのだ。
 
また、噂で聞いていた治安の良さも決め手の一つだった。実際住んでみると、子連れ夫婦が安心して子育てできそうな雰囲気があり、女性一人でもあまり警戒することなく夜道を歩くことも可能に思える。
 
ただ、全国ニュースでも多少報道された高層マンションからの異物落下事件が耳に新しいところだ。あの時、得体の知れぬ恐怖に一帯はざわついていた。闇を感じずにはいられぬ。

 

しかし我々が住むマンションは「なにそれ事故物件?」と聞かれるほどの破格で契約した駅徒歩5分程度の古め賃貸だが、特に気になる点もなく快適に暮らせている。強いて挙げれば、一階に住んでいるらしいお婆ちゃんが不定期に怒号と奇声をあげることが心配なくらいだ。
 
が、なんてことはない。雪国に住んでいる時は、車にカップラーメンの汁をぶちまけられたり、車のタイヤ付近に無数のクギを散布されたり、隣の部屋のおっさんがカーテンも付けずに夜中半裸でうろつく様子を見せつけられたり、そのおっさんが大音量でAVを鑑賞してる音を聞かせられたりしてきたのだ。このような実害がないなら、なんてことはない。
 
どこに住んだとして「ん?」となる事案はゼロでないだろう。その違和感が少ない場所を選べたのは英断だったと、ときたま夫に尊敬の眼差しを向けてみる。
 
ここまで褒め称えてきた武蔵小杉にも、当然ながら「もうちょい」と思う部分がある。長くなったから次回に書く。